スズキ・GS125E 刀
年式不明(1990年前後?)
走行距離 32992キロ(メーター読み)
(過去のレストアの記録です)
「カタナ」の名前は有名ですが、その末弟であるGS125Eはどれくらい知られているんでしょう。まあ正直なところ、「カタナ」的な要素はタンクのデザインだけで、あとは普通の空冷単気筒のバイクです。ちなみに、「カタナ」のペットネームは途中から外れたらしいですね。
GS125Eは1982年に発売され、つい最近まで新車を買えたという超ロングセラーモデルです。厳密に言うと1999年辺りまで日本で生産していて、排ガス対策の問題などで生産中止(これでもすごいロングセラーだが)、その後中国だかどこかで生産が続けられ、今でも新車を作っているらしいです。並行輸入のような感じで最近まで日本でも新車が売っていましたが、今は見かけないですね。
この車両はカラーリングなどから見て多分1990年前後のものだと思います。

ミニタン、バンバン90に続くレストア素材を選ぶにあたって(スーパーDioはレストアというよりおもちゃなので除外)、まず考えたのは、普通に走れるバイクがいいということでした。
ミニタンはまーさん的には近所の足に使うにも厳しいバイクでした。それで排気量の大きいバンバン90を買いましたが、これもやっぱりきつかったです。それでまた排気量アップして125にしたわけです。それと、構造が簡単ということで2ストを選んできましたが、そろそろ4ストもいじりたいということで。
このバイクはヤフオクで買ったんですが、わりと近所で売ってて、価格は1万円でした。ボロボロとはいえ、これは結構安いと思います。そのお店は回収したボロバイクを海外に出しているそうですが、スズキは海外であまり人気がないので日本で叩き売るのだと言っていました。レストアする方としては、スズキが一番パーツが出るので好都合です。
全体をチェックする
恒例のチェックです。
ボディカラーは色あせが非常に激しく、スクリーンは割れています。なので、非常にみすぼらしく、ボロボロであるように見えます。

しかし、よく見ると、メカ部分は結構程度がいいです。例えばエンジン、キャブレターは割とキレイに見えます。エキパイはサビてますが、仕方ないですね。

全体がメッキのマフラーはどう再生するか、悩みのタネになりそうです。凹みはないのでなんとか再利用したいところですが、このサビをどうするか。

ホイールもサビサビですが、黒いサビであって、白いサビはありません。リアブレーキのレバーやチェーンアジャスターもキレイです。

シートはとんでもない状態で、全体がガムテープで覆われています。
シートが破れるたびにガムテープを貼り付けていたのでしょう。ということは、最低限の整備でガシガシ使われていたバイクだと想像できます。

メーターもキレイ。キーが2本ついています。放置バイクだったらキーな無いことが多いし、2本あるということは、打ち捨てられていたバイクではないような気がします。
あと、このバイクはスズキの得意技、ギアポジションインジケーターがついていますね。

このスイッチ懐かしい。左右に動かしてウインカー、上下に動かしてディマー。初めて見たとき、「かっちょええー」と思ったものですが、あっという間に廃れましたね。

反対側にはヘッドライトスイッチがあるはずですが、なんかもげているような。ハンドルバーもサビサビです。

フロントブレーキは固着もなく正常です。ホイールのデザインが懐かしいですね。

フロントフォークにサビがありますが、サスペンションの作動範囲にはぎりぎりサビがないです。これも、このバイクが長期間放置されたバイクでないことの情況証拠といえるでしょう。

ステッカーを見ると、レッドバロンで売られたバイクみたいですね。タイヤサイズのステッカーでタイヤメーカーと銘柄まで指定されているのがなかなか興味深いです。

そんなわけで、パッと見た印象はひどいですが、放置されていたボロさではない気がします。ちなみに、タイヤには空気が入っていたし、キャリアに巻きつけてあったゴムひもも弾力がありました。
なので、このバイクは最近まで走っていたんでしょう。完全に足と割り切って、最低限の整備で、通勤にでも使われていたのではないかと思います。
だとすると、メカ部分のレストアは楽にできそうです。
GS125E 刀収支見通し | ||
支出 | 車両 | 10,500円 |
パーツ | - | |
自賠責 | 7,280円 | |
合計 | 17,780円 | |
売却額 | 70,000円 | |
レストア予算 | 52,220円 |