まず、シートカウルを左右を接合。本来は接合クリップのようなパーツを使うんですが、そのクリップを取り付ける出っ張りが破損していてありません。
そこで、裏側にループ状にした樹脂を溶接でくっつけ、タイラップで固定しました。
ちなみに、シートカウルを補修する場合、左右を完全に接合して繋ぎ目をパテ埋めし、1ピースのパーツのようにしてしまうことが多いらしいですが、めんどくさいのと跡の補修などのことを考えて、2ピースのままにしておきました。

ボディに仮付け。まあ大丈夫なようです。

続いてロアカウルの補修。このカウルはバイク本体に付属していなかったため、ヤフオクで別途購入しました。

ボルトの穴が何故かこのように破損しています。

裏から溶接で修理。ドーナツ型に切ったABSの板を2枚重ね、さらに円盤状の板を重ねて溶接しました。

熱で変形した表側を整形。ここまでの樹脂溶接で活躍したのがこの工具です。本来は木工用のヤスリのような工具ですが、ABSを削って平らにするのに非常に便利でした。

このカウルも塗装するのでステッカーを全て剥がします。この作業も難航することが予想されたんですが、ヒートガンで暖めながら剥がしたら簡単に剥がれました。あとにのりが残ることもなく、苦労せずに済みました。

全てのカウルを車体に仮付けし、いろいろと調整します。簡単に終わると思っていたら、ロアカウル下部を固定するステーがないのでアルミ板を切って作ったりと、いろいろ大変でした。
特に大変だったのが、アッパーカウルの位置の調整です。普通に取り付けると何故か位置が合いません。なぜなのか原因不明ですが、ステーが前期用でカウルが後期なのがいけないのかもしれません。
それと、この車両は全体にローダウンさせてある関係上、普通にカウルを取り付けるとハンドルを握る手とカウルが干渉してしまいます。このような理由から、アッパーカウルは通常より3センチほど上にアフセットして取り付けました。

いよいよ塗装です。まーさんは塗装をするときはガレージの床にビニールを敷き、換気扇を回して塗装しています。天井からぶら下げたり台に置いたりして塗装しますが、台にもビニールを被せます。

バンパープライマーを塗ったあと、普通のプラサフ(プライマーサフェーサー)を塗りました。

塗るものがたくさんあって置き場所を確保するのが大変です。プラサフは3回くらい重ねました。

プラサフが硬化したら400番のサンドペーパーで磨きます。空研ぎでもいいんですが、ペーパーが長持ちし、ホコリも立たない水研ぎが好きなので水研ぎします。ただし、本来、塗装に水分は大敵なので、十分乾燥させる必要があります。

続いて色を塗ります。バイクの持ち主の希望により、ピンク色に塗装。おかげでガレージ全体がが薄ピンク色に染まりました。

どんどん塗っていきます。ピンクを塗るならプラサフは白色にしなければならないところを、ボケっとしてグレーのプラサフを使ってしまったんですが、キレイに発色してくれました。
給油口があるシートカウルと、キズがつきやすいタンク(メットインスペースのカバー)だけは2液タイプのクリアを上塗りしました。ホントは全部にやりたいけど、2液タイプのスプレー塗料は高いので無理。
