ここまで紹介しなかったですが、オーバーホールの作業で結構大変なのが古いガスケットをキレイに取り除くことです。オーバーホールのような作業は大体このような地味なことをしている時間が長いです。

キレイにガスケットを取り除きました。今回、シフトドラムとかバランサーシャフトとかはあえて取り外さなかったんですが、外してしまったほうが早かったかなあと思います。

シール類も全て交換します。クランクシャフトのシールを少し特殊なので純正パーツを使いましたが、それ以外のシールはモノタロウで格安に買いました。

ミッションを組み付けました。途中ちょっとギアの位置がわからなくなったりしたんですが、よく考えて組んでいけば、結局は正しい形にしか収まらない、と思います。まあ、分解する前に写真をとっておくことも大切ですが。

いよいよクランクケースを貼りあわせます。液体ガスケットを塗ろうかちょっと悩みましたがやめました。

懸案だったクラッチのナットの締め付け。ちゃんと5.5キロで締められました。

ちょっとつまずいたのがこの部分で、右側の小さな歯車には薄い歯車が重なっています。その歯数が違っていて、回りながらズリズリとずれていく構造です。そのためギアをきちんと噛みあわせるのを忘れると薄い歯車が噛み合わず、歪んでしまいます。なんか、フリクションをわざと作り出すための構造らしいです。

シリンダーを組みます。新品のガスケットを用意。

実はもう1台のエンジンを普通に組んだらここから水が漏れました。なんで新品ガスケットを使っても水が漏れるのか謎ですが、こちらのエンジンはもう最初から液体ガスケット塗っておくことにしました。

ペラペラのヘッドガスケットを取り付けます。こんなので大丈夫かと思いますが、大丈夫なんですね。

インテークからピストンを見たところ。特に意味のない写真ですが、ほかのサイトを見るとよくこういう写真があるので。

クラッチカバーも古いガスケットを綺麗に剥がし、掃除しました。

ついに完成です。バイクに搭載し、走行してみましたが、至って普通に走りました。これで数カ月に渡ったエンジンの不調のトラブルシュートがようやく完了しました。長かった。

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