2013年12月23日

21)エンジンオーバーホール(2)

今回はクラッチを外します。
前回も書きましたが、この作業は本来ならクランクケースを割る前にやったほうがいいです。今回はよく分かっていなくて手順が逆になりました。
それと、クラッチをはずさないままクランクケースを割り、クランクシャフトを外してベアリングを交換することは可能です。ただし、組み上げるときに非常に面倒というか、ややこしい状況になるので、やめておいたほうが無難です。

さて、クラッチを外すには2つの専用工具が必要です。ひとつは特殊な形状のナットを回すためのソケットのコマ。もうひとつは、クラッチ全体が空回りしないように固定するホルダーです。
ソケットのコマは工夫でどうにかなるものでもないし、どうにかしようとすれば悲惨な結果になる可能性が高いので、素直に購入しました。

一方、クラッチを固定するホルダーは工夫すれば何とかなりそうだと思い、とりあえずガレージに転がっていたアングル材を適当に切って、このような工具を作りました。
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この工具はクラッチというかクラッチハウジングにあるギアを挟んで固定しようというものです。下の写真のようにして使います。
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で、クラッチ中央の四角いプレッシャープレートを外すと特殊な形状のナットがあるので、特殊なソケットで回すと。

だが、しかし、

すでにオチが見えている人もいると思いますが、プレッシャープレートを外した時点でクラッチが切れているのでナットの付いているシャフトが空回りします。自分のバカさ加減がイヤになりました。
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しかし、ここでめげてはいけません。適当なワッシャをあてがってボルトをねじ込みました。これでクラッチがつながるので空回りしません。
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最初はワッシャをそれぞれ1枚噛ませたんですが、クラッチが滑ってしまったので、穴の大きいワッシャを追加して圧力を増大させました。
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これで外せました。自作したホルダーも無駄にならずにすんだ。
ちなみに、締めるときトルクレンチで5.5キロで締めましたがクラッチが滑ることもなくちゃんと締められました。
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クラッチを取り外すとこうなっています。右端のシャフトがクランクシャフト、中央、クラッチがついていたのがインプットシャフト、その右のシャフトの端だけ見えているのがカウンターシャフト(という名前だったっけ?)、その下がシフトチェンジのための構造です。
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posted by まーさん at 23:10 | Comment(0) | レストア NS-1
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