
ヤマハメイトですが、かなり古い年式の2ストモデルで、新聞配達仕様です。 故障の内容は、ヘッドライトが異常に暗い、というもの。
このバイクはヘッドライトユニットが以前からかなり傷んでいたので、そのせいではないかと思いました(またしても早とちりだった)。
さて、新聞配達仕様なので、ヘッドライトは前カゴの下にあります。ハンドル部分のヘッドライトに見えるのはポジション球だけ入っています。
で、見て分かる通り、レンズもリフレクターも経年劣化で曇り放題。レンスは樹脂製です。バルブは30W/30Wの電球でハロゲンでもないためもともと暗く、レンス、リフレクターの曇でいよいよ実用に耐えないほど暗くなった、ということだろうと思いました。このときは。 それでヘッドライトユニットを丸ごと交換したほうが速いと考え、似たような大きさのものを探すためにメジャーを当てているのがこの写真です。

こちらはヘッドライト本体を外してみたところ。リフレクターが割れているのを接着剤で補修してあります。

楽天で適当なヘッドライト(ハーレーとかに追加するためのライトらしい)を探して購入して取り付けたのですが、エンジンをかけてみると、様子がおかしい。とんでもなくヘッドライトが暗く、しかもエンジンの回転数に合わせてチカチカと点滅しているのです。
ヘッドライトが暗いって、こういうことだったのか
またしても早とちりでした。ヘッドライトユニットじゃない。電装系の何処かが壊れてまともな電気が来ていない。
たいていの原付きはヘッドライトだけ独立した電源になっていて、エンジンで発電した交流を交流のまま、使っていることが多いです。調べてみるとこのメイトもそうらしい。しかし、いくらなんでもほんとに発電したままの電気ではエンジン回転数と電圧が比例してしまい、アイドリングでは暗く、エンジンを回すと球切れするほど電圧が上がってしまう、ボルテージレギュレータがどこかにあるんじゃないかな。
ネットで調べてもどうも同じ症状が見つからないので、手探り状態です。
それでレギュレーターらしきパーツを探したんですが、こういったカブタイプのバイクは非常に整備性が悪い。いや、普段整備する場所は整備しやすいようになっていますが、そんな日常整備の範囲を超えていじろうとすると本当に厄介です。
こんな感じで電装関係のパーツを引っ張りだしてみましたが、それらしいパーツがありません。
さらに探すと、

こんなところに それらしいパーツがありました。じゃあこれを交換か、と思ったんですが、ここでもう一度エンジンをかけてみると、なんと症状が出ません。ハロゲンのバルブが強烈に眩しい。
んー、どこかの接触不良が原因で、いじっているうちに治ってしまったんでしょうか。その後症状は一切でず、従来より格段に明るくなったヘッドライトは好評なのでよしとします。

交換したヘッドライトはこんな感じ。2500円くらいでした。超安い。H4のハロゲンバルブですが、ワット数は35W/35Wとノーマルより5Wしか上がっていないので、ハーネスが燃えたりすることはないはずです。
あと前後タイヤとチューブも劣化していたので交換したんですが、特に変わったことはなかったので割愛します。

1800ルーメンは伊達じゃ無いです。はい