タイヤの脱着方法は人により色々あると思いますが、私のやり方も誰かの参考になるかもしれないので紹介します。といっても、そう変わった方法ではないけど。
まずホイールを愛用の作業机に固定します。この机の天板は1枚800円ほどのコンパネなので、作業の必要に応じて切ったり穴開けたりネジを打ったりしています。タイヤ交換時は天板に開けた穴にボルトを通してホイールを緩く固定します。

こんな感じで固定。ホイールの端が机からはみ出してるのはわざと。
続いて適当な木片をホイールとタイヤの間に挟み、ビードが勝手に上がってこないようにする。ビードはホイールの一番凹んだ部分にいてくれなくてはいけません。

木片の形がバラバラなのは偶然。
タイヤレバーを2本かけて、ズボッとビードを出します。この時、タイヤレバーを2本かけてからズボッとやりますが、2本同時にやる必要はありません。2本のタイヤレバーをタイヤに引っ掛け、それを両手でもち、右手、左手というように時間差でズボ、ズボっとすればあまり力が要りません。
もし力を入れてもズボッとできないときはビードがちゃんと落ちていません。木片をはさめばそんなことはないはずだけど。

ズボっとしたタイヤレバーはこのように木片に引っ掛けるといい。この木片はこのためと、ボルトが長すぎるのでスペーサーの役目。
続いてタイヤレバーを1本外し、少し外側にかけ直してズボッとします。タイヤレバーがかけられない、という場合は、さっきまでタイヤレバーがかかっていた位置の5センチほどのところに、かけやすいポイントがあるはずです。それと、タイヤレバーを外すとビードが元に戻ってしまう場合はマイナスドライバー等をかまして戻らないようにします。
それと、写真ではホイールを傷つけないためにリムガードという樹脂製のカバーを使っていますが、これを使うとリムガードの厚みの分だけビードが出にくくなるので、余計力を入れなければならず、ほんとに使ったほうがいいのか微妙なところです。リムガードがなくても丁寧にやればそんなに傷はつきません。

この辺りの位置にタイヤレバーをかけられるポイントがある。
あとはもう、どんどんやっていけば片側のビードは簡単に外れます。

写真のあたりまでやったらあとは手で外れる。
続いて反対側のビードを出します。2本のタイヤレバーをこの様にかけます。


下から見ると、タイヤレバーの爪はこのようにかかっている。
で、ズボっとやります。これは2本同時でも割と簡単に出来ます。ただ、このあとをどうしたらいいかわからない人が多いと思います。4輪用タイヤだとハンマーで叩く方法がありますが、私が試してもどうもうまくいきません(下手なだけ?)。

いろいろ試した結果、今は以下のように裏からプライバーでこじる方法を使っています。ちょっとコツがありますが、慣れるとホイールを傷つける心配もなく、力もいりません。最初にタイヤが机からはみ出る位置に固定したのはこのためです。

木片とプライバーを両手に持って このようにビードを外側に出すと、勝手に外れていく。外れないときはタイヤレバーを深くかけて、タイヤを上に引っ張る力をかけておくといい。
外れました。机に固定するところからここまでスムーズに行けば3分くらいでできると思います。

ところで、外したタイヤはこんな部分が異常に汚れていました。この部分はホイールと密着していて、汚れ用がないはず・・・・・。タイヤの空気が抜けると、この部分に隙間ができるので、空気が抜けたまま長期放置されていたということか?

続いてこんなものを見つけてしまいました。フロントタイヤのビードがおかしな具合に変形している。こんなの初めて見たけど、よくよく考えると、これってビードが外れた状態で長期放置した結果、ビードがホイールに押されてこうなったのではないかという気がします。うーん、この車両は数カ月前まで走っていた説は、修正を余儀なくされそうです。
あおして、このタイヤをどうするべきか? とりあえず製造日をみてみると、2003年13週でした。モロに10年以上経ってる。うーん、これはどう考えても交換ですね。ああ、経費がかさむ。

ビードに円弧状の筋というか凹みがある。
タグ:タイヤ交換
【レストア エリミネーター250SEの最新記事】