バルブクリアランスって言うのはカムとバルブヘッドの隙間です。
メンテナンスフリー化の進んでいるエンジン本体の中で、オイル交換、プラグ交換に次いで定期的なメンテナンスの必要な場所といえます。といっても4倫社では油圧ラッシュアジャスターという自動調整パーツが普及しているので、完全にメンテナンスフリーです。バイクでは、ラッシュ仇スターって採用されてるのかな。よく分からない。
ふつう、バルブクリアランスの調整はネジを回すだけでできるようになっているもので、その場合は調整も簡単です。しかし、このアクロスのエンジンのように、ロッカーアームがないエンジンだと、調整はひたすら面倒です。ロッカーアームがないのは、ヘッドをコンパクトにするため、かな。リフト量を稼げないというデメリットもあるような気もするけどよく分からない。
ちなみに、まーさんは以前にバンディット400Vというバイクの乗っていたんだけど、バルブクリアランス調整をしようと思ってやめました。なぜかというと、バルブ切り替えが付いているせいで、調整ヶ所が48ヶ所もあったんで、さすがにいやになりました。
バルブクリアランスがずれていると、メカノイズが大きくなる(クリアランスが広い場合)などの弊害がありますが、それでエンジンが壊れるってこともないみたいです。
4輪の話だけど、以前にホンダのロゴってクルマに乗ってて、ラッシュアジャスター付いてないんで、ディーラーでバルブクリアランスの指定値を聞いたら、整備士が「知らない。調べてもいいけど、調整する人なんていないよ。10万キロだろうが20万キロだろうが、わざわざ調整なんてしない。うちでもしたことはない」っていわれました。
でも古いスポーツカーなんかでは、バルブクリアランス調整に命かけてる人もいる。クリアランス調整には、じつはバルブタイミング調整の要素も含んでいて、クリアランスを小さめにするとバルブが早く開いて早く閉じるようになる。そ言う効果を狙って調整する人もいます。
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