といっても、一筋縄ではいきません。ワークスくんはヘッドライトとフォグライトに後付のHIDがついているからです。普通のハロゲンなら、ヘッドライトが点かないイコール、バルブ切れということになりますが、HIDではそうと限りません。とくに後付の場合はバラストが壊れることもよくあるので、確認が必要です。
といっても難しいことではなくて、バルブを左右で入れ替えてみればいいだけのことです。ワークスくんの場合、このチェックでバラストではなく、間違いなくバルブが不良であることが分かりました。

しかし、問題はほかにもありました。後付のHIDの取り付けがあまりにもいい加減なのです。なので、今回はその手直しをすることにしました。こういった後付簡単にやろうと思えばいくらでも手を抜けるし、手間をかけようとすればいくらでもかけられます。そこはこだわり次第ということになるのですが、ただし、電気モノは手を抜くと安全に直結します。いい加減な配線は割と簡単に火を噴くので、押さえるところはきっちりと押さえなければいけません。
ということで、まずフォグライトの後付HIDの取り付け状態を確認するため、バンパーを外しました。一見、取り付けはそれほど雑ではなかったものの、直し始めると、あれこれとけっこうやることがあります。


そうこうしているうちに、バルブが無理やり取り付けられていることが発覚。HIDバルブの全長が長いので、フォグライトのレンズにあたってしまっているのです。これはしかたがないのでアルミ板でスペーサーのようなものを作って対処しました。

一方、ヘッドライトの後付HIDは、バラストが固定されておらず、ぽんと置いてあるだけ。あり得ない状態です。固定できる場所を見つけてなんとか固定し、配線もやり直しましたが、これはかなり手間がかかりました。エンジンルームが狭いのでスペースがないんですね。

それと、この作業中に、バッテリーのプラス端子が緩くてすぐに外れてしまうことが発覚。非常に危険です。ターミナルが痩せてしまったのか、ケーブル側のコネクタが伸びてしまったのか、分かりませんが、とりあえずアルミ板を挟んでしっかり固定できるようにしました。古いクルマは1ヶ所いじりだすと、連鎖反応的にあちこちいじらなくてはならなくなるので、非常に手間がかかります。

最後にアマゾンでたったの1700円で購入したHIDバルブを取り付けて修理は完了。
