ローギアードということは、一般論でいえば、加速はいいけど高速は伸びない。でも、バンバンの場合、ローギアード過ぎて、加速はすぐ吹け切ってしまうので早い感じがしなくて、高速はありえないほど伸びない、という感じです。
そもそも、このバンバンというバイクは、わざと遅くしてあるらしいですね。ビーチクルーザー(アメリカ西海岸あたりで人気のある、海の近くをの〜んびり走るための自転車)みたいなイメージで、ゆっくりトコトコと走るバイクというコンセプトで、エンジンはベースエンジンのカムシャフトなどを交換してより遅くなるようにデチューンし、ギアもおもいっきりローギアードにしたのだそうです。
しかし、普段の街乗りで使うにはやっぱり遅すぎるので、バンバン200をハイギアード化するチューンは割と一般的みたいです。これは以前にレストアしたバンバン90と全く同じですね。ただ、バンバン90と違うのは、バンバン200の場合、ハイギアード化するためのスプロケットが極めて入手困難だということ。
いくらなんでもスプロケットくらい、簡単に手に入るだろうと思っていたんですが、ほんとにないです。ちなみにバンバン200のスプロケットはドライブが15T、ドリブンが46Tです。ドライブは13〜15Tであれば普通に売ってて簡単に手に入りますが、ハイギヤードにするためには増やさないいけないので使えない。ドリブン側は44〜48Tなら普通に売っていますが、44Tにしてもたったの2T減るだけなので、あんまり意味が無い。
探しまわったところ、e-bayで売っているという情報を見つけて、さっそく購入。

「NEW JT REAR STEEL SPROCKET 40T SUZUKI LT230E LT 230E 198...」というもので、40Tです。LT230E用ですが、これが適合します。価格は送料合わせてだいたい5,000円くらいでした。これ買うためだけにe-bayのアカウント取って、決済のためのPay Palのアカウントもとって、けっこう面倒でした。あと、本当に送ってくるか心配でしたけど、ちゃんと来ましたね。
では、交換作業です。ノーマルのスプロケットはこんな感じ。とりあえずホイールを外します。

ホイールが外れました。スプロケットを外します。昔のバイクみたいにナットの緩み止のプレートがなくて、ロックナットになってますね。

スプロケットの大きさを比較。46Tと40Tではこんなに違うんですね。取り付け穴も確認、ちゃんと合うみたいです。

で、さっそく取り付けましたが、チェーンが余る・・・・・。6Tも減らせば当然か。

しかたがないので、チェーンのジョイント部分を探してピンの頭をグラインダーで削り、外しました。

今外したコマの隣も同じように外し、要するに2コマ切り詰めたわけですね。

ジョイントを買ってきました。実は、間違ってRKのやつを買ってしまい、あわなくて急遽買い直し。チェーンのジョイントってメーカーごとに違ってて互換性ないんですね。知らなかった。

取り付け完了。カシメでなくクリップですが、どのみちそうンナにスピード出るバイクじゃないし、十分でしょう。

2コマ切ってもまだかなり長めです。4コマでもよかったかも。

この作業時、ついでにスイングアームを外してピボットをグリスアップしました。実は、さすがストロークするたびにギィギィ音が出てたんですよね。完全にグリス切れてました。もちろん、グリスアップしてギィギィ音はなくなりました。

さて、スプロケット交換後の走りですが、非常に乗りやすくなりました。高速の伸びはもちろん良くなったけど、それより発進からの加速が良くなりました。ハイギアード化して加速が良くなるなんて変ですが、ノーマルのギア比だとほんとにローギアード過ぎてエンジンのトルクをちゃんと使えない感じなんですよね。
一方で、最高速度は殆ど変わらなかったです。エンジンパワーが風圧に負けている感じで、タイヤの太さも災いしているのかもしれません。でもまあ、高速道路走ってる時でもエンジン回転数が低い分、楽になりました。
小生のVanVan-2012インジェクションです。
通勤燃費40q/L ツーリングで54Km/L
41Tスプロケを装着していますが…まだモノ足らないので38Tを探しています。
80Km/Hの巡航が厳しいと言うか無理です。高速道路を走れません。
Webでは100Km/Hでるなどと聞きますが、ホントに?などと考えてしまいます。
でも燃費は2倍くらいになってるんじゃないですか。
自分のバンバンはKOSO34パイキャブを入れてから
120km超まで出るようになり、110km(燃費32km/L)での巡行が可能です。
但しエンジンの振動と風圧がすごいです。
インジェクション車のスピードアップだと
前後のスプロケサイズ変更しか方法がないと思います。