2014年12月01日

2)フロントフォークの修正

一応、エンジンがかかって走る止まる曲がるということで買ったNZ250。
実際に走ってみました。
結果は、走りだして10秒と経たないうちに「あわわわ、ダメだこりゃ」となりました。

ハンドリングがいかにもおかしい。フォークが曲がっているかも、ということを承知で買いましたが、曲がっているかも、じゃなく、曲がっていますね。

で、いきなりわかりにくい写真で恐縮ですが、取り外したフォークのインナーチューブです。
なんか、押したあとがついています。油圧プレスで曲がりを治そうとしたんでしょうけど、どんな押し方したんだ?
定盤の上にそのまま置いて、そのまま押したんでしょうか?
バカにも程がある・・・・・?
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とりあえず分解します。スズキのこの辺りの年式はトップのフタがサークリップで固定されていて、初めて見た人はびっくりします。そして外すのがめんどくさいです。
片手に持ったドライバーでフタを押して、そのすきにサークリップを外す、ということが、もうちょっとでできそうなのに、どうしてもできない。仕方ないのでこんな方法でフタを押し下げて外しました。
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下のボルトはインパクトドライバーでガガガっと緩めます。から回り止めは専用工具ではなく、ただの鉄の棒です。今までこれではすれなかったことはないです。
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シール部分のクリップを外します。ここで気が付いたんですが、クリップもシールもピッカピカの新品です。曲がりを直したのはつい最近のことのようです。
このバイクはバーハンドルもフロントブレーキホースも新品でした。つまり、フォークが曲がって放置されていた車両を誰かが修理して、そのついでにハンドルをセパハンからバーハンに交換し、だけどまともに走らなかったので放棄した、ということのようですね。
不憫な・・・・・・今直してやるからな!
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不分解出来ました。インナーチューブを単体にすれば目視で曲がわかるかと思ったけど、よく分かりません。
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2本の木材を突き合わせてホルソーで穴を開け、V字ブロックの代わりになるのもを作りました。
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木製Vブロックにインナーチューブを乗せ、定規を当ててみると・・・・思ったより事態は深刻なようです。
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ダイヤルゲージで曲がりを計測しました。いや、実際の計測はもっとしっかりした台の上でしましたが。その結果、1本は2.2ミリ、もう1本は4ミリの曲があることが分かりました。
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基本、曲がったインナーチューブは交換です。最初に紹介したような押したあともあるし、点サビもあるし、このインナーチューブは諦めて中古品を購入することにしました。このバイクを買った時からこうなる覚悟はある程度、していました。

しかし、予想外の展開になりました。中古パーツがないのです。マイナーなモデルだから当たり前といえば当たり前ですが、それにしても全くない。NZ250がいくらマイナーと言ったって、パーツは結構売っています。マフラーなんてちょっと探しただけで3本も見つけました。しかし、フォークがない。

ならば他車種の流用を、と思ったのですが、調べるとこのバイクはインナーチューブ径が33ミリ。これはかなり珍しいです。同じサイズのバイクとしてはGSX400EとかGSX250Eなどがありますが、パーツに互換性があるか不明です。年式が大きく違いますから可能性は低いかもしれません。フロントフォーク全体、あるいはホイールやブレーキまで含めて流用するという手もありますが、古い年式のモデルの足回りを流用するなんて気が進みません。この際、大改造してGSX-Rとかガンマの足回りを全部移植するなんてことも考えましたが、思いとどまりました。

となれば、やることはただひとつ。インナーチューブの曲がりを修正します(業者に出して修正、再メッキという選択肢は無視)。
しかしまーさんは油圧プレスを持っていません。よって下ような方法で曲がりを矯正しようとしました。
この不格好な装置自体はちゃんと機能したんですが、いかんせん、ジャッキのパワーが足りません。ネットで検索すると、パンタグラフジャッキでインナーチューブの曲がりを直そうとしている人は結構いますが、ジャッキが壊れたという話もあり、やはりパワー不足になるようです。
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で、どうしたかというと、こうしました。2トンのガレージジャッキを2台使っているので、4トンのパワーがあることになります。
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この作戦はまあまあ成功でした。パワー的には十分で、インナーチューブの曲がりをグイグイと修正できます。しかし、力のかけ具合が非常に難しい。
ちょっと修正してはダイヤルゲージで計測し、最終的に振れ幅を0.04ミリ以下に追い込みたかったのですが、ちょっと力を入れただけのつもりでも、修正しすぎて逆に曲がってしまったりします。それでもっと力を弱くすると、今度は全く修正できていなかったり。

試行錯誤のすえ、1本は0.06ミリくらいになりましたが、もう1本は0.2ミリくらいからどうしても詰められません。どうも全体がS字型になってしまったのか、計測する場所によっても計測値がばらつき、迷宮に迷い込んだので諦めました。まあ、0.2ミリでも実用上は問題ないでしょう。
posted by まーさん at 01:41 | Comment(2) | NZ250
この記事へのコメント
こんにちは、まーさん。
フォークが曲がっていたのですね。
それを修正とは凄いです。フォークって、少しの曲がりでも走ると違和感出ますからね。
コンマの修正なんて、なかなかできることではないので、凄い技術だなぁと感心します。
誤差がどのくらい許される(走りに影響出る)かは分かりませんが、上手くいってくれると良いですね。
ちなみに33パイはまーさんも仰られてるように珍しい太さのようですね。他メーカーだとホンダのCB(Xも)250RSとかカワサキの一部しか無いようです。
今回の修正が万が一上手く行かなかったら、ステムから他車利用も改めて考慮する必要が出るかもしれません。
その場合は前後のバランス(ホイールやリア周り変更無しを前提にした場合)を考えるとワンサイズアップの35パイ辺りが良いかもしれませんね。スズキだとウルフ125(200)辺りのを使うと安いし、バランスを崩さずブレーキ周りもパワーアップ出来るかと思います(素人考えですが(;^_^A)
Posted by スズ菌 at 2014年12月01日 12:30
ステムから他車利用・・・・なんと甘美な響きでしょう。検索するとNZ250はフルカスタムされている車両が多くて、倒立フォーク入れたりしている人も多いようです。でも、まーさんは一応、ノーマル主義です。お金がないし、優柔不断でくよくよ考えるタイプなので、無限の選択肢があるカスタムなんか始めたら、仕事ができなくなります。まあ、そのうちなんかやるだろうけど。
Posted by 山田 at 2014年12月02日 01:21
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