今回は、かねてからの懸案だったガソリンタンクのへこみ直しに挑戦します。
凹みはタンクの左側の前の方。あまり大きなものではないのでそのままでもいいのですが、こういうへこみを全塗装ではなく部分的に直すテクニック、それと、へこみの引っ張り出しを習得したいので、直すことにしました。
直したあとが現状よりもっとひどいってことにならないように頑張ります。

このへこみはそんなに大きくへこんでいるわけではありません。
でも、これをパテ盛りで直そうとすると結構分厚句パテがいることになります。なるべく引っ張り出したいところです。

まずへこみ部分の塗装を落とします。ペーパーで擦ってもいいですが、スポットサンドブラスターを持っているのでこれを使います。

シューッとひと吹きで簡単に塗装が落ちます。
っていうか、へこみが増えてますね。
実は、大間抜けにもタンク内のガソリンを抜くときに落としてしまい、新しいへこみを作ってしまいました。信じられん馬鹿さ加減。
まあ、修理前に、これから修理する部分がへこんだことが不幸中の幸いです。

さて、へこみをどうやって引っ張るか。
プロならワッシャ(っていう名前であってるのかな)を溶接してスライディングハンマーで引っ張るんですが、溶接機なんてありません。ところが、ある雑誌でハンダ付けでも引っ張れることを知り、今回、試してみました。一番へこんでいる部分に、ワッシャをハンダ付けします。ワッシャはハンダが付きやすい銅製のものを選びました。

ワッシャにスライディングハンマーを引っ掛けます。このハンマーはこの日のためにモノタロウで買いました。

そして、カン!っと引っ張ると、ほとんど抵抗なくワッシャが取れました。
本来は板金用ハンダを使わなきゃいけないのに、配線用はんだを使ったのが敗因です。
こりゃダメかな、と思いましたが、もう一度ちゃんとやってみようということで、まずタンク表面葉ていねいに磨いてフラックスを塗布。ワッシャはD字型に削ってタンクとの接触面積を増やしました。
そして、ハンダをていねいに流して再挑戦したら、引っ張れましたよ。かろうじて、という感じだけど。

引っ張れたと思ったらハンダが剥がれ、またやり直してと幾度か繰り返して、ここまで引っ張れました。
まだ全然不十分だけど、今回はハンダ付けでも引っ張れることがわかったので、とりあえず良しとします。このつぎ別のバイクでやるときは板金用ハンダを用意します。
こうしてへこみを引っ張れるとなると、レストアの可能性が広がります。

ついでにハンダをパテ代わりに盛っておきました。

ポリパテ(硬化剤を混ぜるタイプのやつ)を用意します。

ポリパテを盛ります。ポリパテは塗装と重ねてはいけないのでスポットサンドブラスターとサンドペーパーである程度剥離しておき、そのギリギリまで盛りました。
ただ、ポリパテと塗装を重ねてはだめ、というのが以前のオールドタイマーに書いてあったんですが、最近のを見るとそうでもないみたいで、よくわからなくなりました。

とりあえずポリパテを研磨します。この時点では240番のペーパーを使っています。(ホントは320番がいいのか?)余計なところまでペーパーが当たらないようにマスキングテープで養生しました。
次回に続きます。

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